障害者は障害があるから障害者なのか?

障害って個性?

そもそも障害って?
あなたは障害者?健常者?

ちょっと挑発的な問いかけかもしれませんね。
まずは少しだけ、私のことをお話させてください。

少し自己紹介をしてみます

こころ整備士(認定専門公認心理師)の植竹美保です。
私は知的障害者支援施設で20年、本人支援活動に関わってきました。
現在は公認心理師として支援者支援をメインに活動しています。

このブログでは、これまでの現場での気づきや違和感、大切にしたいと思ってきたことを、心理支援を含めて少しずつ綴っていこうと思います。
「こうじゃないといけない」ではなく、「こういう考え方もあるのかもしれない」と思ってもらえるような場所になれば嬉しいです。

私の中心にいるのは知的障害者の方々です。
その方たちにとって、ほんとうに必要な支援とは何なのか。
それを考えるとき、どうしても外せないのが「支援者のケア」です。

ここでいう支援者とは、施設職員だけではありません。
家族や親戚、ご近所さん、職場の人たち…
「なんとなく共に生きたい」と願っているすべての人が、支援者になり得ると私は思っています。

障害者の障害ってなに?

さて、冒頭の質問。
「障害者って、障害って何?」
そう質問された時、皆さんは自信を持って答えることはできますか?

よく耳にするのが、「身体と精神に障害がある人」と言う言葉です。
全くの間違いではありませんが、ほぼ間違いです。

実際、支援の現場にいる人たちの中にも、その答えを持てていない人が少なくありません。
「障害とはこういうものだ」という軸を持たずに関わるのは、とても危ういと感じています。
支援をするなら、なおさらです。
支援をしないとしても、「共に生きる」を考えるなら、きっと避けて通れない問いです。

この考え方、危険です

私がとても危険だと思っているのは、「ぼんやりと無関心でいること」よりも、「明確に間違った思い込みを、当たり前のように信じていること」です。

たとえば、
「こんな子を産んだのはあなたのせい」
「障害者なんて、生まれてこなければよかったのに」
――こんな言葉、令和の時代にもまだ耳にすることがあります。

聞くだけで胸が苦しくなります。
でも、こうした言葉を生み出す背景には、「知らないこと」があるのだと思うのです。

私のやりたいこと

私のやりたいこと。

まずは支援者支援です。
支援者を支えることに取り組みたいと思っています。
しかし、それは支援活動を楽にするためのものではありません。

むしろ、苦しい支援もあると思います。
先が見えない、どうしたら良いかわからない時も必ずあります。

だからこそ、明確な「障害とは何か」という思考を継続すること。
そして、それが「自分なりの支援軸」となると思っています。
そうすることで、自分自身の心の余裕が生まれ、見通しが楽になり、余裕ある気持ちで支援に取り組むことができる――そんな支援のあり方を広げていきたいと思っています。

そして最終的には、この世の中の人、皆んなが支援者であって欲しいと願っています。

最後に、この問いの答えは?

障害者は障害があるから障害者なのか?
この表題の答えを出してないですね。

この答えは、一つではありません。
何をもって障害なのか。
何が支援なのか。
それを一緒に考えられる場として、このブログを続けていけたらと思っています。

さて、今のあなたの「障害とは」の答えは何でしたか?

この記事を書いたのは

植竹 美保
団子の焼ける公認心理師
こころ整備士(認定専門公認心理師)の植竹美保です。
たまに団子屋になりながら、支援者支援をメインに活動しています。

もう疲れた、先に進めない、進みたくない。
そんな風に思ったら、私と一緒にこころを整備してみませんか?
少しでも皆さんの心持ちが軽くなるようなお手伝いができればと思っています。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次